多様な自然環境から生まれた独特の地形
ブルゴーニュの地形
クリマ(地形)はブルゴーニュのワインに個性を与え、世界遺産にも登録されています。
地形の形作られる過程で生じた様々な偶然が積み重なり、ワインに適したブドウが作られてきました。
ブルゴーニュワインを作り出す環境、中世から受け継がれてきた地形、その自然環境は、
今日までワイン農家たちによって大切に守られてます。
ブドウの育つ区画、地形、また場所によっても、ワインの味わいは変化します。
土壌の質、周辺環境は偶然の積み重なりによって生み出され、高品質のワインを作り上げています。
代々受け継がれてきた自然環境は、ブルゴーニュのワインをより味わい深く、個性的なものにしています。
• ブドウ畑の高度
• 土壌の地質学的な性質
• 植生環境
クリマの特徴をもっと細かく見ていきましょう!
ブドウの育つ土壌の高度
ブルゴーニュの各クリマの傾斜面、高度は独特です。
クリマに足を踏み入れるとひと際目立つ丘は、
2万年以上前、氷河期の最後に雪解けによって
形作られました。(この雪解けは、夏には急流となって流れ出ていきました)
この時の衝撃により、石灰が堆積していき、
深い谷と柔らかい土壌を作り上げました。
また年月をかけて、石や小石の塊が堆積されていき、ミネラル分の豊富な土壌になっていきました。
土壌の性質
「ペリエール」(=表土と土壌の基盤)も
特筆すべきポイントです。
フランスでは、石や岩が蓄積された土壌の多くが
ブドウ園になっています。
特に「レ・ペリエール」 「レ・クレ」、
「レ・コルナス」と呼ばれるクリマでは、
土壌に石が豊富に含まれているため、ミネラル分の豊富なワインが作られます。
植生環境
ブルゴーニュは、多様な植生環境の恩恵を
受けています。
例えばクリマの間に植えられた木、針葉樹のような木々は石灰岩の堆積した土壌で育ちます。
周辺に植えられている木々もワインの風味に
影響しております。